2010年版カレンダーのコンセプトは、完成度に不満が残ったままだった11年前の日野の初めての大型同人作品・1999年版カレンダーを、ゼロから完全に作り直すというものでした。にもかかわらずこの表紙から、既に全く違った方向性になっています。ほたる特有の弱々しさではなく、むしろ逆に幸福感や躍動感に満ちているのは、単に『Illusion』ということのみならず、日野のほたるに対する新しい想いが強く込められたものであるからと言えるでしょう。